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神戸の解体事故について

4月3日、神戸で起きた解体事故はデタラメな作業手順が原因だろう。そもそも、コンクリート造で高さ5m以上の建築物(ビル)の解体には作業主任者の配置義務があり、また、鉄骨も高さ5m以上の解体は同様に作業主任者(当センターで開催)配置義務がある。このような有資格者がいたのかも疑問。

溶断した鉄骨を解体用のつかみ機で内側に倒すつもりが、外に倒れてしまい、養生用の足場(作業用でない)もろとも倒れたという感じだ。

安全を考えるなら、クレーンで吊っておいて溶断するとか、転倒防止ワイヤーで内側から固定しておく等の措置が必要なのに。

4年前に岐阜で、工場の壁を解体中、道路側に壁が倒れ、自転車で走行中の女子高校生が死亡した事件があった。(写真)
このときも、解体業者は安全を無視した作業を行った結果として、司法処分をうけている。

解体工事は作業も単純で容易と考えられているが、ひとつ間違うと第三者を巻き込む大事故になることを業者は自覚すべきである。
神戸の解体事故について_e0186438_10445013.jpg

by anzen-pro | 2014-04-07 10:45

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